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USB3.0基板ライザーのまとめ[2017/10/28]

ライザーにはVER.違い等あり、その結果をまとめる。

この記事ではスタンダードなUSB基板ライザー*について
耐久性安定性見分け方をまとめる。

*PCIEx1からUSB3.0ケーブルで延長し、PCIEx16に変換する基板ライザー
(本サイトでは基板ライザーなど)





事前知識

基板ライザーに用いられる給電方式は以下コネクタで行われる。

PCIE 6PIN/8PIN


ペリフェラル(IDE/D-type)4PIN
メーカー名:Tyco Electronics ※旧AMP
名称:Commercial MATE-N-LOK Connectors(ハウジング:1-480424-0)
定格電流:11A(電線対電線、非モーター負荷時)、9.4A(電線対基板) @AWG18


SATA15PIN
メーカー名:Molex(モレックス)
名称:88751
定格電流:1.5A @AWG22



FDD4PIN
メーカー名:Tyco Electronics(タイコ) ※旧AMP名称:EIシリーズ定格電流:2A @AWG22

コネクタ形状により、供給可能な電圧の上限がある。

1.PCIE8PIN=150W
2.PCIE6PIN=75W
3.ペリフェラル4PIN=112-132W
4.SATA15PIN/FDD4PIN=54W

マイニングには電力を大食いするGPUを用いるため、電圧安定させるには
PCIEコネクタを使っているライザーを使うと心的安心を生むだろう。


見分け方

基板ライザーには型番が印字されている。
場所は下図(黄色枠)に記す。
この基板は
PCIE164P-No.3という基板で
Ver 006というバージョンになる。


給電方式の判断方法

V.000? というように印字されている。
この”?”の部分が”無印” ”S” ”C”とあり、それにより給電種別を判断できる。

無印

ペリフェラル(IDE/D-type)4PIN

末尾:S

SATA15PIN/FDD4PIN

末尾:C

PCIE6PIN/8PIN


※Ver1.0/V.003については規定なし

※V.008以降については不明(マルチ給電のため)

※Revと印字されているものは調査中


わかりやすいように下表にまとめた。

ライザー識別表
[2017-10-28]
1.verが上がるにつれてコンデンサが追加/変更されている。
2.ロット最後の文字は給電方式と考えられる。
3.スロットの形違いはロットに反映されていない。


また、一例だがVER違いによる基板を画像にした。





耐久性

ライザーver1.0または003は初期型ロットであり、発売当初は注文数の半分は動かない劣悪なものであった。
Ver.1.0


Ver.003

同時に搭載コンデンサも質の低いものが使われており、長時間使用に耐えうる物か不明である。

安全を取るためなら今スグに新しいVerのライザーに変えることをオススメする。
付属の給電用の変換ケーブルは使うな。燃えるぞ!




安定性

Ver.005以降は比較的安定していると言える。
Ver 005S

オススメはVer.006以降です。

※ただしVer.007はVer1.0の印字を変更して売っているところもあるので注意してください。

Verが上がるにつれて”コンデンサ高品質・回路安定・給電方法がマルチ化”されている。

現在確認できているのはVer.SU-103Cが最新版である。

最後に

注意点

1.間違えている可能性あり。

2.鵜呑みにしないこと。

3.verを偽った基盤も存在すること。





(´ω`) 「私が監修したライザー発売中。」












ライザーが動かない場合は以下の記事をご覧ください。

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