PCIEコネクタがたりねぇ!!
そんなときには、この記事を読み切ると解決します。
では、さっそく。
事前知識編
基盤ライザーの給電方式には
SATA15Pin・IDE(ペリフェラル)4Pin・PCIE6Pin(8Pin)の方式で給電を行えるのを確認している。
マルチ給電コネクタを搭載している基盤ライザーが存在しているが、給電についてはどれか1つのコネクタからの給電となる排他仕様だ。
コネクタ形状により、供給可能な電圧の上限がある。
1.PCIE8PIN=150W
2.PCIE6PIN=75W
3.ペリフェラル4PIN=112-132W
4.SATA15PIN/FDD4PIN=54W
課題と実例
ライザーについて
たとえば6PINx1のGPUとSATA15Pin給電のライザーを1セットとすると、200W程度までしかカバーすることができず、250Wクラスの一部のGPUは給電不足に陥るため、電源コネクタやケーブルが燃えたりとろけたり、電源ユニットが突然の閃光や破裂音がする。
無事に死亡。
マザーボードについて
マザーボードのATX24PIN給電でゲーミング用をうたっているものでもGPU3枚程度を直ざしやきしめんライザーで稼働させると被害が出る。MBに別途給電コネクタがあるのはPCIEx16などへの電気負荷を分散させるためである。
マイニングマザーボードや一部のゲーミング用マザーボードでは給電が別途用意されているため、不安定動作や認識不良の解消が狙える。もちろん使わないとなにかが焼切れる。
電源ユニットについて
「電力が足りなくて不安定。」と安易に電源2つを連動させると起動時に機材破損の可能性が高まる。特に大容量になればなるほど破損時の被害拡大が大きく、すべてのパーツをお供にリグ一式が粗大ゴミとなりえる。
実践編
マイニングリグでGPU6枚を用いた構築を考えてみよう。
【構成-例-】
[CPU]G3900
[MB]H110BTC+PRO
[GPU]GTX1070x6 (8PIN/1GPU)
[電源]8PINx6を給電しても余裕のある電源
[ライザー]付属の変換ケーブル(SATAからIDEなど)は使わない。
[メモリ]適当DDR4x4GB
[HDD]適当な250GB
[OS]適当(ry
~電源の小話~
電源ユニットには定格Xx00W(最大Yy00W)と表記されているが、マイニングという特殊環境での連続超高負荷動作については定格Xx00Wにx0.8~0.9掛けた数値が安全マージンといえる。(定格が1000Wなら800-900Wが安全圏となる。)
半年で幾つもの電源をぶっこわし、たどり着いた経験値であるため、確かな確証や結果は存在していない。
電源定格x0.8の数値からGPUのTDP/BDPとシステム数値を含めた合計値を引く、
(例:電源安全圏800W-総消費700W=100W)
0W以下になってしまうと電源などの経年劣化により、動作不良の可能性が高まる。
1. マザーボード接続
(ア) CPU8PIN(4IPN)を接続すること
(イ) ATX24PINを接続すること
(ウ) IDE4PINを接続すること
(エ) SATA15PINを接続すること
2. ライザー接続
(ア) 搭載GPUに適合する給電コネクタを選択する
(イ) SATA15Pin・IDE(ペリフェラル)4Pin・PCIE6Pin(8Pin)の任意ケーブルを接続する。
(ウ) 基盤ライザー・USBケーブル・x1ライザーをMBに接続する
3. GPU接続
(ア) GPU本体の補助給電を接続する。
(イ) 基盤ライザーのPCIEx16スロットにしっかりと接続する。
サルでもわかるまとめ
マルチ給電対応のコネクタがいっぱいあるライザーはどれか1つからしか給電できない。
ライザーはGPUと1セットで給電を考え、ライザーは電源A、GPUは電源Bから給電をしない。そして、きしめんライザーはなるべく避ける。
電源2つの連動は予期せぬ機材死亡があるため注意すること。
自分の常識や考えをあてはめないこと。
「慢心はするな。」
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