GPUを多数搭載したマシンをリグと呼ぶ。
マイニング用にGPUを多数搭載するとケース内には収まらない場合が多く、リグ作成に伴って、リグ専用のフレームが販売されているが、割高に感じる人も多いだろう。
(特化しているからこそ便利でもあるが・・・)
前に記事でリグ用にフレームを市販品から作成を行ったが、マイニングリグを作るとぶち当たる問題が
「 GPUをどうやって固定させるか。 」である
枚数が増えるため、GPUを吊る、自立させるなど様々な方法があり、[マイニングリグ]と画像検索をすると各々の工夫がみることができる。リグ構築の方法は大きく3分類される。
1. 一般的PCケースを用いた「一般リグ」
メリット:流用にもってこい。GPUの固定方法を考えなくてもスロットがあるので増設が容易であるデメリット:多くてもGPUを4枚程度しか増設できない。また、吸排気の管理がシビアである。
2. ホームセンターや100円均一などで売られているメタル/ポールマウントラックを用いた「オリジナルリグ」
メリット:安価。GPUの固定方法を考える必要がある。また、大きさの選択や拡張の幅が広い。GPU搭載数も任意の数にでき、開放型であるため吸排気の管理が比較的容易である。デメリット:通電性があるため、漏電などで機材ショートからの破損が起こり得る。また、拡張性の高さから、詰めて機材設置すると熱の管理がシビアになる。開放型であるため、ほこりや外部からの障害を受けやすい。
3. マイニング用と謳っている木製/アルミ/鉄製フレームやサーバー規格の1U/4Uマウントに対応している専用フレームなどを用いた「特化リグ」
メリット:専用に作られているため設置が容易であり、組み上げ/組み込みも考えられている。デメリット:値段/送料が高く、ものによっては自分でネジ穴を開けなければならない。また素材が簡素な場合もあり耐久性に疑問が残る。密閉型/開放型とあるが、どちらも吸排気で悩むことになる。
今回は、PCケースを用いた
リグから溢れたGPUや、ラックを用いた時に便利な方法を考える。
※条件:基盤ライザーを用いるものとする。
理由:きしめん型は延長距離と取り回しの容易性が基盤ライザーより低いため。
リグから溢れたGPUや、ラックを用いた時に便利な方法を考える。
※条件:基盤ライザーを用いるものとする。
理由:きしめん型は延長距離と取り回しの容易性が基盤ライザーより低いため。
考慮することが2点。
1. GPUのPCIブラケット問題について。
GPUには、PCケースに取付けする際に安易に固定が行えるようにPCIブラケットが付いており、PCIE x16スロットに差し込んでもブラケット自体の長さがあるため 高さが必要 になる。(約9mm)2. GPUの安定動作と破損防止について。
自立式の場合- 前項目のブラケット長が必要となるためライザーの高さを上げなければならない
- ライザーの高さを上げるとGPU複数設置時には間隔が狭いとなにかの拍子に互いが接触し破損する恐れがある。
吊下式の場合
- GPUの自重がライザーへの差し込み荷重となっていた場合、スロットの抜け落ちや。接触不良からの動作不良に陥る可能性がある。
- 設置方法により、GPU同士の間隔が狭いと揺れた拍子に互いが接触・破損する可能性がある。
自立式・吊下式の利点と欠点を理解した上、で再構築を実施して頂ければと思う。
(´ω`)「組み直しにより、認識ができなくなることもあるため。注意されたし。」
自立式での改造案
基盤ライザーにはネジ穴があり、そこに「スペーサー」や「プラパーツ」を用いて、かさ上げを行う。
ブラケットを外さなくても、比較的安価かつ安易に改造できる。
部品の長さは10mm程度あればよいので好みの高さに設定できる。
吊下式での改造案
結束バンドやS字フックを用い任意の長さで設置を行う。
注意点として密度を高めると接触の可能性があるため、金具を用いてブラケットのL字部で複数枚の固定を行う。
PCIE x16の差し込みがユルイと感じる場合はライザーの交換をおすすめする。
自立式・吊下式どちらもGPU単発の設置は安易に行えるが、複数枚設置時には密度や間隔により、「接触による破損防止」と「吸排気の効率」を考えなくてはならない。
複数枚設置時のポイント!!
- 複数のGPU同士を固定することにより、破損のリスクを減らす。(破損防止)
- GPUのPCIEx16スロットはライザーにしっかりと刺さっていることを確認する。(安定動作)
そして、一番のメリットが、
この記事を見て組み直したことにより、GPUの間隔が均一になりファン設置の冷却効率を見込める。(冷却効率向上)
(´ω`)「楽しいマイニングライフを!」
----以下、記事本文に挿入しようとしたが没となった写真たち----
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